やられた。完全にやられた。
久しぶりに感動している。映画で泣くことはおろか、日常生活でもほとんど泣くことはない。
なのに。。
仕事のストレスがたまっていたというのはあるかもしれない。
だけど、この映画が素晴らしすぎると思うのです。
オーケストラ!などというごくごく平凡なタイトル。
もうちょっとなんとかならなかった?と思っていたが、この映画はオーケストラ!というタイトル以外ありえないのです。
最初から最後まで全てがオーケストラを彩り、この映画全体がオーケストラなのです。
そもそも、映画は趣味嗜好の世界であって、どれが傑作だのなんだの好きに言えばいいと思っています。
だから、私は映画を批判することはありません。
でも、逆に素晴らしいときは声を大にして言いたいです。
オーケストラ!は素晴らしい映画です。
ラスト10分はただただ演奏するだけですが、その演出が素晴らしすぎ。
クラシックはド素人の私ですら、最高に感動できます。
あまりにも素晴らしかったので、ラスト10分、もう一度見たくらいです。
そしてまた感動するという。
映画こんな表現が出来る素晴らしいものだと感じましたし、クラシック音楽も素晴らしいと思いました。
ストーリーとしては、かつて伝説的だった指揮者が、不遇の時代を過ごし最終的には復活を遂げる、というストーリー。
テーマは非常に重いです。重すぎるくらい重くて、途中で何度も思いました。
「これ、オーケストラの話だよね?オーケストラはおまけなのか?」と。
ところが全然そんなことではなくて。
あえて重たい話を盛り込むことで、最後の感動がより強いものになるのです。
とはいえ、映画全体に重たい雰囲気は無く、コミカルな要素をはさみ、オーケストラ団員たちの破天荒ぶりも重たい空気を軽くしています。
正直なにも期待せずに見たもので、まさかこんなに感動させられるとは思ってもみませんでした。
最後のオーケストラの演奏は、本当に感動的で、この部分だけ何度でも見たいです。
とにかく凄いの一言。見るかどうか迷っているならすぐに見るべきだと思います。
ちなみに私が好きな映画は、バック・トゥ・ザ・フューチャーだとか、007だとかゴッドファーザーという、「ザ・映画」というジャンルのものばかり。
正直映画に求めるものは爽快感であり、SFだとか非現実なものを見たいのです。
だから、Amazonプライムで無料で見ることが出来ていなければ、この映画を見ることは、まずなかったと思います。
なんだかやたら評価が高いから見ただけであって、どうせ音楽好きな通の人たちが高評価しているだけだろうなあ、と思ってました。
そもそも、この映画を見ようとする人たちじゃ音楽が好きなはずです。
私のように、普段全く音楽を聞かないような人種は見ない映画だと思います。
ちなみに私は音楽を普段から聞くことはほとんどありませんが、この映画を見て考えが変わりました。オーケストラを聞きに行きたいと本気で思います。
音楽には力がある、とこの映画で感じることが出来たからです。
素晴らしい。とにかく素晴らしいの一言。
もし見ようかどうしようか迷っているなら今すぐ見るべきだと思います。
500円でレンタルしても惜しくありません。
一度見たら、最後の10分を何度でも楽しめるはず。
バイオリンのソリストはものすごい美人だし、威厳を取り戻す指揮者も最高だし、チェロ奏者の見守っている感もたまらないのです。
映画として楽しめる要素が全て詰まっているのがこのオーケストラなのです。
あまりにも感動したので書き留めておこうと思い、久しぶりに更新してしまった。
これが本来のブログの役割ですね。